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by npojara

トヨタがELVの銅素材リサイクルの開発プロセスを支援

トヨタがELVの銅素材リサイクルの開発プロセスを支援_d0205609_10173170.jpg
Recycling Todayより

トヨタ自動車(以下、トヨタ)では、世界初の最新テクノロジー、「ワイヤーハーネスの銅のリサイクル」開発を行っている。トヨタは、自動車部品メーカー、矢崎総業やトヨタグループの総合商社、豊田通商、そして日本の自動車解体業者8社(三利、城北自動車興業、川口商店、小林商店、丸大、森田車両、新岩田、山内商店)により自動車のワイヤー内から純度99.96%の銅の産出可能な方法を開発したと発表。

トヨタによると、従来の方法ではELV(使用済み自動車)よりワイヤーハーネスを外してフューズボックスやその他の部品から銅を取り出すのは大変困難な作業となり、結論としては、現在でも適切な機械仕分け方法が出来ていない。

2010年にトヨタ、矢崎総業、豊田通商と自動車解体業者でさまざまなエリアでのコラボレーションを開始。2011年にトヨタでは、僅かの不純物を排除するために世界初の機械仕分け方法を開発。2013年にはトヨタ自動車本社プラント内にて少量のリサイクル銅を含めた試作開始。矢崎総業がリサイクル銅のクオリティ評価を行った後にリサイクル銅はワイヤーハーネス製造ラインへ送られた。安定したリサイクル銅の製造の達成で、パートナー企業は、このような方法を用いて2016年には年間千トンのリサイクル銅が製造できる予想している。

日本の自動車部品メーカーや自動車解体業者とのトヨタ初のコラボレーションの結果、この技術は次世代のリサイクルシステムとなるだろう。今後、コスト削減とコラボレーションの拡大をもとに、技術促進に力をいれたいとトヨタは語っている。さらにトヨタは、リサイクルを基礎とした社会促進のために自動車部品メーカーや自動車解体企業とともに次世代リサイクルプロジェクトを作り上げたいと考えている。今後、他の資源リサイクル戦略も含めてトヨタそして他社にとっても激しい競争となっていくこととなるだろう。
by npojara | 2014-04-22 10:35
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